井筒俊彦―叡知の哲学本ダウンロードepub

井筒俊彦―叡知の哲学

, 若松 英輔

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井筒俊彦―叡知の哲学本ダウンロードepub - 内容(「BOOK」データベースより) 少年期の禅的修道を原点に、「東洋哲学」に新たな地平を拓いた井筒俊彦―その境涯と思想潮流を、同時代人と交差させ、鮮烈な筆致で描き出す、清新な一冊。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 若松/英輔 1968年新潟生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒。批評家。(株)シナジーカンパニージャパン代表取締役社長。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞評論部門当選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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これは、伝記的形態を採る井筒俊彦解題である。散りばめられている言葉を抽出する。.異なる言語を用いる者は、異なる世界を経験している。.ラテン語に訳された旧約は、既に中性化され毒気を抜かれている。.セムの子、アラブの民は徹底的に感覚的人間であった。つまり、信じるでなく現象を見る。.時間は、未来・現在・過去三つのエクスタシス(=脱自=外へ出ること)に展開することで時が生起する。それは、水平的・現象的存在論的脱自であるが、もう一つ垂直的・形而上的・次元飛躍的脱自がある。それは、「我なし」と共に「我あり」を感受する時間である。.井筒は、阿頼耶識の更に奥に言語阿頼耶識という、意味の誕生、意識と存在の結合点をテーゼする。.叡智も霊も心真如も「コトバ」の姿を以って現れる。バッハは音、ゴッホは色、ユングは元型という「コトバ」を用いた。.全人類は、不可避に言語共同体的(=母語)に分節されている。母語には、音、色、香りも含まれる。言語感覚は、複数の感覚の結合から成っている。鳥の声、植物の生命活動、細胞の反応といった生命記号活動も言語たりうる。.言葉は、世界を意味的に分節し、それはそのまま存在分節となる。意味が事象を掴む。.外国語を読む時、どんなに熟達していても人は、母語に置き換えて理解している。.事象の実在は、そもそも共感覚的である。その淵源は現象界の奥深くに潜んでいる。.万葉の「見ゆ」という言葉は、古今には、姿を消し「眺め」となる。存在への接近と対峙に於いて大きな変革が起こっている。.存在次元には、(一)日々、私たちが暮らす現実的次元(二)出来事は、歴史を超えた次元にも刻まれ時代を超えて現在的出来事として継続的に生起する。信仰者にとっては、生理的な「死」の後も生存を続けている実在、例えば空海、中山みきなどの祭司が司る物語的次元(=言語阿頼耶識)である超歴史的次元(三)イマジナル次元(=神話的・根源的イマージュ・巫者的次元)の三つがあり互いに絡み合っている。イマジナル次元で生起した事は、現象となって現実的世界に生起する。また、この逆もある。そこに、介入出来るのは、「祈り」である。イマジナル次元を垣間見るためには、超歴史的次元を通過しなければならない。しかし、そこで現実界概念の解体を迫られる。.言語の底に言葉を超える「コトバ(=メタ言語=哲学的共通言語)」がある。.人間と超越者は、相即的関係にある。.神秘主義とは、宗教的脱構築の異名である。驚異的な更生であり絶対者に死して後、新しく生まれ出るところにある。.絶対無分節存在である「存在」は、現象となり感覚世界として自らを顕す。それは、花が存在するでなく、「存在」が花するという事である。それは、人間についても同じである。.現象は、多層・多重的共時性が生起する傍証に過ぎない。共時性は、時間の壁を突破する。過去は、過去として存在する。永遠は、常に今である。そこでは、時間軸に捉われず思想あるいは思想家たちを現在に結集させ「今」の問題として論じることが可能となる。シャーマン、預言者等聖性との遭遇者は、時空の束縛を受けない。時も多層である。.「読む」という事は、知的理解でなく言語以前のリアリティを理解する事である。.サルトルの「嘔吐」は、東洋の哲人が「「無」」とか「空」」とかいう存在解体的概念の形で展開してきたものを実存的に「嘔吐」化する一種の言語脱落、つまり存在の言語意味秩序崩壊(=脱自)体験である。.「意識」とは、元来、「脱自」的である。「「自分の外へ滑る出すこと」であり「自我の死」である。.「本質」は、自らを与え尽くすことにある。そして、「脱自」を受け取る。万物は、「存在」に「本質」を賦与されて「存在者」となる。「見性」も同次元で生起する。.仏教の「縁起」は、「本質」抜きの分節世界を正当化するためのものである。禅は、「本質」抜きの流動的存在分節を実践的に認証することを要求する。井筒は、イマージュまでを「本質」とする。.神話は、単なる作り話ではない。超越者の自己顕現の一形式である。「易」」の八卦の一つ一つに神話が刻印されている。「コトバ」の自己展開と意味誕生の過程が生々しく記憶されている。.「意識」の底に無意識という怪物が横たわってはいない。それは、不要であり「意識」自体、元々得体がしれない。.「意味」とは、混沌から生まれ出る存在の相貌、存在者の「顔」である。一つとして同じものがない。「コトバ」(=根源的絶対無分節のリアリティ)が万物を生む。「意味」は、生命である。そして、「意味」が言葉を求める。.「業」は、障碍でなく変革、深化、あるいは解脱すべき対象を知らせる。長くなったが止められなくなった。没後20年、「意識と本質」を手に取ったのが亡くなられる少し前であった。30数ヵ国語に通じられた稀有の天才・達人の言説を成程と思えるようになったのは不思議なことである。
de 若松 英輔
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